扉あけの日々の雑記

ドラマー梅津光司の日々の雑記です

さよなら 龍園

いつも横断歩道で信号待ちをしていたとき、何気なく見ていた昔ながらの構えのラーメン屋が突然店を閉めた。

龍園。

旧町田市役所前(現町田シバヒロ)正面にある老舗中華料理・ラーメン店で、

当時の市役所が開庁した1970年(昭和45年)に創業し、約48年に渡って営業してきた。

シャッターに貼ってあった閉店を知らせる紙が雨に濡れているのを見ると、店主の寂しさが滲んでいるような気がしてならない。

僕たちは、人を見送るだけでなく、日々何かが突然消えて行くことを経験する。

言葉で表しきれない気持ちを、どう受け止めていけば良いのだろう。。

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「ご挨拶」のうれしさ

facebookに季節の気分、思いを書き、自分を表明する人のことをとんと見かけなくなくなった。自分の思いが逆巻く潮流にさらわれるようにあっという間に「過去の出来事」として消し去られ、紛れてしまうことに「虚しさ」を覚えるからなのだろう。

 昨日は演奏の現場で「お中元」をいただいたり、お盆に帰省する仲間からお土産にする予定の「青森名物のたれ」のしょっぱさは大丈夫ですかなどと打診をうけたり、日本人らしい「気遣い」と「ご挨拶」を受けた。

思いの表明の「もの」を手渡したり、会話をするなかでの「共有感」の力の強さを味わえた昨日の仕事は、なにか温かい気分で終えることができた。

 まかないをいただいているときのビールを「日本人でよかった」と、心の中でつぶやき、飲んでいたことを仲間たちは知らないだろう。

 

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丸山太郎さんはご存知?

「美しいものが美しい」と言い切った民藝の人、丸山太郎

彼は「ちきりや工芸店」の店主でもありました。

自分の感性を大事にして生きていた人について知ると、ほっとします。

長野県松本市の松本民藝館、喫茶「まるも」、「ちきりや」は自分にとって大好きな場所です。

今年の夏は暑すぎだけど、また特急「あずさ」に乗って「ふらっ」と行ってみたくなりました。

 

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「浮世絵」モダーン展

大正初期に登場し、昭和10年代まで制作・出版された「新版画」展を町田版画美術館に観に行ってきました。

 初日は観覧無料ということで、凄い人出。

皆さん心の中で素晴らしさに「うーん」とうなっているような顔つきでした。

もう一度、じっくり観に行こうと思っています。

 

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海と山

4月に入り新しい動きを始めると、本当に慌ただしいものだ。3月までの出来事をふと振り返ってみると、かなり前のことのように感じられる。

波立った海を航海してやっと凪いだ海を進みだしたのに、またこれからの航海のために補修をし、前方をみすえている感じ。航海に休みは無いのだな。

今日、いつもの道を歩いたとき、珍しく山々が黒々とその山肌をみせていた。

その姿をみたとき「確かにあるのだな」という妙な感慨をもった。

稀に見せる姿が、見るものを「はっ」とさせること。

そんな山のあり方を身近に感じる自分がいるが、それで良いと思う。。

 

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