扉あけの日々の雑記

ドラマー梅津光司の日々の雑記です

〜大切な場所〜 長崎

 長崎の西坂公園に彫刻家、船越保武の作った「長崎26聖人記念像」がある。

23年前にこの像に会いに行ったことは自分にとって意味深い、大切な想い出として心に残っている。

 その西坂公園にある「長崎26聖人記念館」のLED照明の施行を8年前に手がけた知り合いの方が、今、長崎を周り、「隠れキリシタン」について知る旅を続けているという。

 彼はバイオリニストでもある。 美しいものと悲しい歴史の結びつきに何か「言葉で説明できないもの」を感じて行動しているのだろう。

 

 『沈黙』の作者、遠藤周作は解題に、大学の年度あたまの講義のあとに一人の女学生がやってきて自分が『沈黙』の登場人物、転びの宣教師「フェレイラ」の末裔であると告げたとき、なにか奥深い運命の綾を感じたと書いている。

 

自分に繋がる「一本の糸」をたぐるように歩み出すときが、それが必要な人には来るようだ。

 それが何のためなのかは「あとになってわかる」のだろう。

 

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