扉あけの日々の雑記

ドラマー梅津光司の日々の雑記です

開き方の違い

 狛江add9thのジャムセッションで古西ただあき(Cl)さんとDuoで共演した。

 
話し声のさんざめくなかで始まった演奏は、場をすぐに音楽の空間に引き戻した。
 
 まず出音が違う。
 
 薄墨をつけた筆を半紙に落とすのをイメージさせる。その音を聴き、こちらの感覚が
広がり集中していくのを実感しながらの演奏だった。
 
 こんな風にイメージの扉が自然に開くと、先にある「曲の終わり」がリアリティーを持って
感じられる。終わりが見えているからこそアレンジしたり、紆余曲折の道を通ることができるのだ。
 
 感想を持ち合いながらの演奏は、inTempoで自由にふくらみ、舞いながら終えた。
 
 次の共演までに自分はどう変わっていけるのだろうか。
歩いている自分の姿に話しかける日々がまた始まった。
 

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