扉あけの日々の雑記

ドラマー梅津光司の日々の雑記です

QuiQue Sinesi & Carlos Aguirre (キケシネシ&カルロスアギーレ)

 キケシネシ&カルロスアギーレの日本でのライブ録音CD『Live in sence of quiet』を聴いている。(2012年 5月 東京 草月ホールでの録音)

 

 コンテンポラリーフォルクローレという耳慣れないジャンルで括られているようだが、ここに収められている演奏ほどジャンル分けの範疇に入らないものはないのではないか。

 懐かしさと潤い、そしてコンサートホールのあの空気感と雰囲気。

聴く者の日常が演奏者によって地鎮され、肯定的な気持ちで家路につける

ことが稀にあるが、このコンサートがまさにこれだったのではないか。

 

 当日の聴衆は毎曲、音が減衰しきって無音になった状態で拍手をしていたという。

静寂が楽音と地続きだということを理解する人々が集う空間。

 

 演奏者の二人も「自分が演奏した中で最も素晴らしいコンサートだった。」と述懐したことからも当日の時間のクオリティーが伺い知れる。

 この空間に身を置けなかったことが返す返すも残念だ。

 

 自分は今年の5月にこのCDを初めて聴き、キケシネシ(g)とカルロスアギーレ(Pf)

を知った。

  今後、彼らが来日したときは必ず聴きに行き、彼らの「sence of quiet」を味わいたいと思っている。

(下記の下は別CD。こちらは外苑前Zimagineのような小さなライブハウスで聴きたいDuo。 これもおすすめです。)

 

 YouTubeと試聴はこちら   

       Quique Sinesi "Danza Sin Fin" guest: Carlos Aguirre - YouTube

       http://blog-shinjuku-latin.diskunion.net/Entry/3735/

            

 

f:id:tobiraake:20160610003457j:plain

 

f:id:tobiraake:20160610003521j:plain