クラフト・エヴィング商會
『クラフト・エヴィング商會』をご存じだろうか?『クラフト・エヴィング商會』とは、作家の吉田篤弘氏とその妻・吉田浩美氏によるアート、デザイン、本の装幀などを手がける創作ユニット。また、ユニット名がそのまま架空のお店であり、彼らで3代目という設定になっている。
『それからはスープのことばかり考えていた』『空ばかりみていた』などは自分が吉田篤弘の作品を読むきっかけになった本だが、彼の懐はまだまだ深そうだ。「作り手」「構築家」「悩む人」といった紹介をしたくなる作家。
今回紹介する本は『すぐそこの遠い場所』。
何も知らずに読み進めると、あとがきにまで欺かれるという、ある種、痛快な「変な読み物」だ。
是非どうぞ!
DACOTAの思い出
矢部DACOTAが2016年9月15日で店を閉じることになった。
思い出の詰まった場所がなくなり、そこでの時間がなくなることはやはり辛い。
Colors #1 町田ライブのフライヤーに載せる記事の取材のため、「矢部DACOTA」に突然出向いたのが2015年の12月の頭だった。
注文をとりにきたオーナーに自己紹介をし、「フライヤーに載せる記事の取材」というお願いをしたときの「?」という顔を覚えている。
新たな気持ちで動き出した自分にとって、「やりたいことをやっている店」の男女2人の若いオーナーにはとても親近感を覚え、以後、よく顔を出すようになった。
50代半ばの人間と20代の若者との交流は、なかなか無いことかもしれない。
オーナーのKOTARO君はドラマーで、見ている方向も共通したものがある。Nhhmbass(ネハンベース)の音楽も彼に紹介してもらい、若者の音楽性を知ることができたのも楽しい想い出の一つだ。
いま自分は「終わってからわかること」の多さに気づきつつある。少し時間が経つと
印象や感情の波立ちが落ち着いて、「気づき」が生まれ、意味が見えてくる。そして課題も。
その繰り返しを行い、いつか「生を終える」のだな、という予感がある。かなり実感として。
『過ごしてきた時間の意味がわかるのは、かなり後になってからだ。
それまでは、まず進むこと、やってみること。出会いの扉を開いておくこと。』
この言葉は自分に対しての今の「心がけ」だが、KOTARO君たちへの贈る言葉としたい。
KOTARO君、YUIさん、そしてDACOTA、今までありがとう! Good Luck!
布博 町田 Week2
8/7(日)に「布博 町田 Week2」に行ってきました。
この日はイベント最終日ということもあって、大変な人出で賑わっていました。
体験コーナーでの皆さんも、「作る楽しさ」を味わっていたようです。
心地よい「キーボードによる生演奏」が流れるなか、カラフルな糸の展示の合間に渋い古本屋さんが
出店していて、そこで妻が48年前の「暮らしの手帖」を発見。うれしい思いで早速購入!
カラフルな糸や布の祭典は今回も大成功のようでした。
布博 町田
7/30(土)に町田の布博にいってきました。
昭和な感じのするビルの中でのイベントで、手作りのものが並ぶ
心地良い時間。色とりどりです。
tomotakeさんからは、染の仕方を教えてもらったりして
とても参考になりました。
作家さんと来場者の交流も楽しげで、目にも心にも「Good Colors」。
8/5、6、7も同じ会場で第二弾があるので、是非行きたいとおもいます!
飛び立つ音楽
抱いていた猫がむくむくと動き、腕からすり抜けていくときの感覚。
あの感覚が音楽の瞬間にもある。
音は独占できない。つかまえたとおもっていた音は「スッと」自分のもとを離れ
飛び立っていく。
この感覚はわるいものではない。音に命が宿るとき、もう自分の仕事はおわり。
あとは音の舞う姿を観て聴いて、手を差し伸べながらその「自由さ」をうらやましい思いで
味わうだけだ。
こんなことを思わせてくれる音楽は自分にとっては「リアリティーのある音楽」。
現実に根ざし、辛い映像を喚起させることが「リアリティー」ではない。
「現実を目の当たりにしながらそれでも「自由さ」を求めて生きること」 そのときに胸に訪れるあの感覚を
蘇らせるものに「リアリティー」を覚える。
そんな思いになった演奏です。ご覧ください。