ホームページ開設しました。
先日、自分のトリオのホームページを開設しました。 http://www.umekku2016.com/
“Danny Boy"
Voセッションのバックを勤めると、時として「うーん」と感じ入る瞬間がある。
今の自分にとって「事後的にわかる」ということがキーワードなのだが、
自分がさらに老いたとき、果たして自分の醸す「味」に自覚的になるのだろうか。
結局最後はそれについて事後的に解ることなくこの世から消えていくのだろう。
今日”Danny boy”を歌われた方は齢75超えと見受けられたが、その声のかすれ具合とトーン、そして立ち姿に過ごして来られた時間がにじみ出ているように感じられた。
なぜ英語の歌を歌おうと思ったのかは解らないが、「なにかきっかけがあったのだろうな」などと思いながら、歌い終えたその方に譜面を返した。
私は耳の遠い父の前に現れるとき、急に近くに行かないようにしている。遠目から存在を認知してくれるような導線で近づき、驚ろかせないように話し出すことを心がけている。
父の姿を投影したのだろうか。
その方のバックで演奏するとき、可能な限り「驚ろかせないこと」を心がけていたように思う。
カウンターで聴いていた馴染みの若いギタリストがステージにやってきたときに
「こんなに小さな音でドラムを叩いているのを初めて見ました」と不思議そうな顔で話しかけてきた。
それを聞いて「老いたことの意味が人に影響を与えることもある」ということが
解った思いがした。この理解のあり方はパーソナルだが普遍的なものなのではないだろうか。
ギタリストの彼もやはり「事後的」に理解するのだろう。
開き方の違い
狛江add9thのジャムセッションで古西ただあき(Cl)さんとDuoで共演した。
QuiQue Sinesi & Carlos Aguirre (キケシネシ&カルロスアギーレ)
キケシネシ&カルロスアギーレの日本でのライブ録音CD『Live in sence of quiet』を聴いている。(2012年 5月 東京 草月ホールでの録音)
コンテンポラリーフォルクローレという耳慣れないジャンルで括られているようだが、ここに収められている演奏ほどジャンル分けの範疇に入らないものはないのではないか。
懐かしさと潤い、そしてコンサートホールのあの空気感と雰囲気。
聴く者の日常が演奏者によって地鎮され、肯定的な気持ちで家路につける
ことが稀にあるが、このコンサートがまさにこれだったのではないか。
当日の聴衆は毎曲、音が減衰しきって無音になった状態で拍手をしていたという。
静寂が楽音と地続きだということを理解する人々が集う空間。
演奏者の二人も「自分が演奏した中で最も素晴らしいコンサートだった。」と述懐したことからも当日の時間のクオリティーが伺い知れる。
この空間に身を置けなかったことが返す返すも残念だ。
自分は今年の5月にこのCDを初めて聴き、キケシネシ(g)とカルロスアギーレ(Pf)
を知った。
今後、彼らが来日したときは必ず聴きに行き、彼らの「sence of quiet」を味わいたいと思っている。
(下記の下は別CD。こちらは外苑前Zimagineのような小さなライブハウスで聴きたいDuo。 これもおすすめです。)
YouTubeと試聴はこちら
Quique Sinesi "Danza Sin Fin" guest: Carlos Aguirre - YouTube
http://blog-shinjuku-latin.diskunion.net/Entry/3735/
成長とミラーニューロン。そしてブレークスルー。
5/13(金)に狛江add9thに古西ただあき(Cl) と 小山太郎(Ds)のDuoを聴きに行ったのだが、このときのインパクトが忘れられない。
Sound Cloud O.T.G ~Colors~#1 Tour の演奏
O.T.G ~Colors~#1 Tour の演奏をSound Cloudにアップロード中です。 Colors#2 でお会いする前に、是非こちらの Colors#1での演奏もどうぞ! https://soundcloud.com/20xskns3u6sk